ベンチャー系Webシステム開発企業、株式会社grabssのCTOとしてIT業界の第一線を走る松川講師。
印象的だったのは、松川講師が繰り返し話していた「新人研修で自分自身が成長できました」という言葉。
若き現役エンジニアは、講師業を通して何を得ているのでしょうか?
弊社のビジネススキル研修で活躍している中川講師がインタビューしました。
2021年度に担当した新人研修

アジャイル開発…2日間×3回 / HTML、CSS、JavaScript…4日間 / Linux…1日間

講師として柔軟な働き方を実現できる

-講師の経験は以前からありましたか?
(松川講師)大手のソフトウェアベンダーにいた時期に、社内の新卒研修で30~40人くらいを相手に講義をしたことはありました。でも案件として講師を務めたのはアイティ・アシストさんが初めてですね。
-そこから今の会社に移られて?
(松川講師)キャリア的には紆余曲折ありつつ、経営コンサルタントをしながらフリーランスのエンジニアを副業でやっていて。私が今在籍している会社に、最初はフリーランスでアサインされていました。アイティ・アシストさんとその会社がもともとお付き合いがあり、そのつながりで、講師として参加させていただいた形です。
-アイティ・アシストでの初めての研修はどのようなものでしたか?
(松川講師)Javaの研修にサブ講師として参加させていただいたのが最初ですね。メイン講師の方は、研修の内容を全体にまんべんなく研修を進めていかれる役目ですから、特に大人数だと一人ひとりに目を配っていくのは難しいところがあります。サブ講師として、受講生がつまりそうなところをしっかりと見てあげて、細かくフォローに入る動きをしていました。
-サブ講師を務める際に意識していたことはありますか?
(松川講師)幸いにも私は講師としては若輩者ですし 、受講生である新卒の方たちと比較的年齢が近かったので、メインの講師の方に少し聞きづらいこともサブ講師の私に聞けるように、話しやすい雰囲気づくりを心がけていましたね。
-今はメイン講師として研修をされていますよね。年間どのくらい研修に立っていますか?
(松川講師)今年は本業が忙しくなってしまってあまり立てていないのですが、多かった初年度は1ヶ月半くらい研修を行っていました。
-エンジニア業務とのバランスを見て、どれくらい研修に入るかの調整が可能なんですね。
(松川講師)はい。私の希望として、他の講師の方がつかまりにくい分野、具体的にはアジャイルの研修をすごくやりたかったことと、忙しくて長期間の講義には入れないこともあり、ピンポイントの研修にしぼって講義をさせていただきました。本業と並行して講師をやっている身としては、こちらの都合を汲んで柔軟に対応してくださることは本当にありがたいですね。

講師の私が一番成長している

-実際に講師をやってみてどうでしたか?
(松川講師)やる前から、「これは自分のためになるな」と思って入ったのですが、その通りでした。受講生の方のスキルアップや知識を学んでもらうといったところは当然大事ですが、恐らく、学んでいる彼らより私自身の方が成長しているなと。
-ご自身の成長を感じられる場所なんですね。
(松川講師)はい。具体的には、「わかると思っていたことが実はわかっていなかった」、という発見が一番大きかったです。受講生の方にしっかりわからせてあげようとすればするほど、自分の理解が本物でなければいけない。少し言葉が悪いですが、上っ面だけでわかった気になっていたもののメッキがはがれるような感覚もあったので、やはり学びは多かったですね。
-周りの講師の方から得るものもありますか?
(松川講師)ありますね。講師のプロフェッショナルの方とお付き合いができるので、それも自身の成長につながっています。サブ講師をやっていると、メイン講師の方がどのように講師のミッションを完遂されているのかを間近で学ぶことができますから。
-本業がお忙しいとおっしゃっていましたが、研修前の準備にはどのくらい時間を割いていますか?
(松川講師)私の場合は、1週間くらい前からドキュメントを読んでイメージトレーニングをしています。「ここでこういう質問がくるだろうな」といったところをとにかく列挙して、その部分に対してどのようにアウトプットするかを繰り返し考えて。でも、あてる時間は少ない時で10分とか、短時間です。英語の学習のように、小間切れに少しずつ慣らしていくイメージで行っています。
-がっつり準備の時間を取るというわけではないんですね。
(松川講師)はい。カリキュラムはアイティ・アシストさんの方でしっかりご準備いただいていることが多いので、本業の大きな負担にはならずにこなせていますね。
-本業と講師業のシナジーといった面はいかがでしょうか。
(松川講師)個人的にはかなり大きいと思っています。特に私のような立場だと、社内の教育に生きる場面がすごく多くて。弊社で20代前半の若いエンジニアを採用することもあるんですが、講師としての経験がすごく生きていますね。
-具体的にはどんなところでしょうか?
(松川講師)弊社はベンチャー企業なので、なかなか研修期間をとって教えることが難しいんです。でも1日のちょっとした時間で教えるタイミングはあるので、その際にアイティ・アシストさんで行った研修の内容やフローを参考にしています。「アイティ・アシストさんではこの研修の時にこういう順序でこんなフローを作っていたな」とか思い出したりして。
-研修の進め方以外でも、ご自身のような若手の現役エンジニアが講師業に取り組むことに対してメリットを感じる点があれば教えてください。
(松川講師)はい。繰り返しになりますが、やはり圧倒的に自分自身が成長できますね。若ければ若いほど、大きな会社にいればいるほど、教わる立場がメインだと思うんです。1人~2人だったらまだしも、壇上に立って30~40人に向かって話す機会なんて、経験できる方はごく僅かではないでしょうか。だから若いうちから講師業を経験して、エンジニアとしてのトータルスキル、人としての力を高めることができるのは、大きな点だと思います。

新人研修は社会の動きを感じ取るチャンス

-研修講師としての魅力はどういうところにあると思われますか?
(松川講師)講師と受講生の方って、年齢のギャップが生まれてくるじゃないですか。我々講師は年々歳を取っていきますが、受講生は毎年新卒の方たちなので(笑)。常に20代前半の方たちと接することができて、若い世代の考え方や、技術に対するモチベーションをキャッチできる。社会の変化にすごく敏感に感じ取れるところが魅力ですね。
-研修の現場から社会の変化を感じとっているなんて驚きです。
(松川講師)もちろん人ありきの部分もありますが、ここ2~3年見ているだけでも、明らかな変化がありました。抽象的な表現になってしまいますが、例えば「去年よりガツガツしている人が少なくなったな」とか。仕事上、接する人間が偏ってしまう場合もあるので、定期的に若い方々と交流できる機会は貴重だと思っています。
-フレッシュな感覚を得られるという意味では、確かに新人研修は貴重な体験もしれませんね。松川講師はフリーランスでエンジニアをされていたこともあるとおっしゃっていましたが、フリーの方に講師業をおすすめできるとしたらどんなところでしょうか。
(松川講師)年間を通してある程度の期間の発注をいただけることは、フリーランスにとっては本当に魅力的ですね。売り上げの確保は常に悩みの種なので。年間を通して、たとえそれが1ヶ月や20日といった期間であっても、決まった売上が上がることは、すごくありがたいお話です。もし私がフリーランス時代にアイティ・アシストさんとお付き合いしていたら、たぶんそのままフリーランスをやりながらずっと講師をやっていたと思いますね。
-今のお話を聞いて講師業に興味が出てきたフリーランスの方もいらっしゃると思います。特に講師業に向いていると思われるのは、どんな方ですか?
(松川講師)ちょっと変な言い方ですが、いい意味で子供っぽさを持っている方が向いているのではないでしょうか。自分が面白いと思った知識や技術を共有して、人と一緒に楽しみたいという思いが強い人間。講師が楽しんでいれば受講生にも伝播すると思いますし、研修に対するイメージもがらっと変わりますよね。私も「楽しいから学んでいるんだ」というポリシーで仕事をしていますし、そういう人間に挑戦してほしいと思います。
-今後も講師は続けていきたいと思いますか?
(松川講師)仕事との兼ね合いもあるのでなかなか研修に入れない心苦しさはありつつも、可能な限りは講師をやりたいと思っています。専門性を生かせるという意味でも、自分の成長という意味でも、本業とはまた全然違った面白さがありますから。
-ぜひ今後もよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

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