新人研修
2026年04月01日

講師の質を“仕組み“で高める~アイティ・アシストの講師スキルアップ~

アイティ・アシストでは、毎年多くの企業の研修を担当しています。研修を成功に導くために、各社のご担当者様と事前に丁寧な打ち合わせを重ね、研修の到達目標や受講者像を講師へ共有したうえで、本番に臨んでいます。
しかし、事前の設計や準備だけで研修の成果が決まるわけではありません。
実際の現場では、「受講者の前提スキルが想定と異なる」「理解度や反応に差がある」など計画外のことが往々にして発生します。

そこで重要になるのが、受講者の状況に応じて、リアルタイムに説明内容や進行を調整する力です。ベテラン講師は経験的に実践しているケースが多いのですが、属人化しがちな力でもあります。アイティ・アシストでは、この力を講師個人の経験だけを頼りにするのではなく、組織全体として高めるべき講師力として捉えています。

その取り組みの一環として、2026年3月、新人研修の本格開始を前に全講師を対象とした講師力向上セミナーを実施しました。テーマは「メタ認知力」です。研修中に起きていることをメタな視点で俯瞰的に捉え、解釈し、対応する力を体験的に学ぶ内容です。今回は、その様子を詳しくご紹介します。

メタ認知の体験ワークで生まれる多くの気づき

今回のセミナーの中心となったのは、この「メタ認知」を体験するワークでした。具体的には、研修中に起きていることを客観的に捉え、どう解釈し、どう対応するかを考える力を体験的に学びました。
ワークでは、講師・受講者・観察者の3つの役割に分かれ、5分間のミニ講義を実施しました。
観察者は、講義中に「何が起きているか」「それをどう解釈するか」「次にどう対応するか」をリアルタイムで記録します。
実際に取り組んでみると、多くの気づきが生まれました。
普段はメイン講師を担当していないサブ講師が前に立つことで、想像以上に周囲を見る余裕がなくなることを実感する場面もあれば、他の講師の講義を観察する中で、「自分では気づかない癖や見落としを再確認した」「何となく意識していたことが言語化でき、次回から再現しやすくなった」など、様々です。
会場では、気づいたことをその場で言葉にするやり取りが自然と生まれ、講師同士が視点を共有しながら学びを深めていく、非常に実践的な時間となりました。

“気づきで終わらせない”講師育成

アイティ・アシストが大切にしているのは、気づきを得ることそのものではなく、それを次の登壇で再現できる行動に変えることです。
セミナー後半では、これまでの登壇経験を振り返り、成功・失敗の要因分析や他講師とのノウハウ共有を設けました。これらを通じて、ワークの中で得た気づきを言語化し、具体的な行動へと落とし込んでいきました。例えば、

  • 受講者が躓いた時、安易に答えを与えず本人に悩んだ点を言語化させる
  • 質問を拾いやすくするために、複数の質問導線を設けておく
  • Zoom研修では、受講者の集中力を保つために定期的に画面共有を切って講師自身を見てもらう
  • 受講者同士で相談している場面では、会話の内容だけでなく、誰が主導しているか、どこで詰まっているかも詳しく見て、その後のフォローに活かす
  • 過去に成功した進め方をそのまま当てはめず、受講者の理解度や反応に合わせて説明の順番や深さを調整する

といった、現場ですぐに使える工夫が共有されました。

研修の最後では、各講師がアクションプランを整理し、4月からの新人研修ですぐ実践できる状態として持ち帰っています。このように、アイティ・アシストでは講師育成を一過性の学びで終わらせず、研修品質の向上につながる実践知として積み上げていくことを重視しています。

参加した講師の声

次に参加した講師からの声をご紹介します。
主に以下のような感想が寄せられました。

  • 他の講師の自分にない視点が大変参考になった
  • 自分では気づいていなかった課題が見えた
  • 次回の登壇で試したい行動が明確になった

特に、グループをシャッフルしながら繰り返し実施したワークにおいて、他の講師のノウハウや考え方に触れられたのは大きな刺激になったようです。
こうした取り組みが講師の成長を後押ししていることを実感しています。

 

セミナー後には、講師・スタッフの懇親会も実施

セミナー終了後には、講師・スタッフの交流を目的とした懇親会を実施しました。 この場は、単なる親睦を目的としたものではなく、現場での工夫や課題を共有し、講師同士の連携を深める機会として位置づけています。会の中では、講師同士が立場や経験の違いを越えて意見交換する様子が多く見られ、アイティ・アシストらしい学び合いの雰囲気が感じられる時間となりました。参加した講師からも、以下のような声が寄せられました。

  • 普段関わる機会の少ない講師と話せて有意義だった
  • 現場のリアルな話を聞くことができ、参考になった
  • 研修前に講師同士でつながれたことで安心感があった

このような場づくりとつながりの積み重ねが、講師同士の連携や現場対応力の向上につながり、結果として研修品質の安定にもつながっていくと考えています。


より良い研修を届けるために

アイティ・アシストは、受講者の成長はもちろん、研修を実施する講師にも成長を続けてほしいと願っています。
講師の成長は、研修の質に直結します。
だからこそアイティ・アシストでは、講師育成を単発の取り組みではなく、継続的に研修品質を高めていくための仕組みとして位置づけています。
講師が学び合い、現場で実践し、その経験を次につなげていく。
そうした積み重ねが、お客様にとって価値ある研修につながると、私たちは考えています。
これからもアイティ・アシストは、講師育成と研修品質の向上に真摯に取り組みながら、クライアント企業様から安心して任せてもらえる研修を提供してまいります。


関連リンク

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