アイティ・アシストの対応力と講師力で、
オンラインでの研修も安心でした。

三井情報株式会社

研修コース 新入社員研修

三井物産グループでICT分野を牽引する三井情報株式会社。
同社の新入社員研修は9年連続でアイティ・アシストが担当しています。今年度の研修がスタートしたのは4月。新型コロナウイルスの影響で様々な判断を余儀なくされる中、どういった研修が行われたのでしょうか。
人事総務統括本部 グループ人事総務部 人材開発室の小松敦さんと山田美夏さんに、研修時と同様オンラインでお話を伺いました。

また、記事後半では実際に研修を担当した中川繁勝講師にもインタビューを実施。
オンライン研修ならではの施策についてお話しいただきました。

研修の概要

研修名

新入社員研修

特徴

4-5月は、オンラインの特徴を活かした新入社員研修を実施。6月以降は、分散出社によるオンラインと集合形式のハイブリット研修を実施した。オンライン研修では、ビジネススキルからITスキル、プログラミングなど講義と演習を織り交ぜながら進行した。オンラインであっても、例年実施しているPBL(Project Based Learning)や、新入社員が自ら研修を運営する「自主運営」を継続し、実務での主体的な動き方を経験から身につけるスタイルを重視する構成とした。

目的

新入社員が、社会人としての基本的なスキルとして、会社理解、ビジネススキル、営業基礎、IT基礎を学ぶ。

対象

55名

日数

3ヶ月(社内研修1ヶ月、アイティ・アシスト担当分は2ヶ月)

アイティ・アシストの対応力で、スムーズに研修を進めることができました (三井情報株式会社 小松さん・山田さん)

人事総務統括本部 グループ人事総務部 人材開発室 室長の小松敦さん(左)と、同マネージャーの山田美夏さん(右)。

入念な事前準備で、初のオンライン化もスムーズに対応できた

— まず研修内容についてお伺いできればと思います。今年度の研修はどのような内容だったのでしょうか?

山田 美夏さん 以下、山田さん) 毎年50~60名の新入社員に研修を実施しています。4月から6月の3ヶ月間が研修期間にあたるのですが、4月前半と6月後半は自社で実施し、4月後半から約2ヶ月間をアイティ・アシストにお願いして、ITスキルを中心に、ビジネススキルと営業スキルまでカバーするカリキュラムを組んでいただきました。

— 4月は緊急事態宣言が発令されましたね。新型コロナウイルス感染症への対策はどのように行いましたか?

小松 敦さん 以下、小松さん) 4月当初は私も山田も相当慌ただしかったです(笑)。最大限の安全を確保しなくてはならなかったので、新入社員が出社できたのは入社式を含む最初の3日間だけ。PCのセットアップからセキュリティや就業規則まで、対面での解説や対応が必要な最低限のものを導入しました。その後は、5月末まで新入社員研修をすべてオンラインで進めました。6月からはスプリットで出社し、オンラインと集合研修のハイブリットで新入社員研修を進めました。

— アイティ・アシストとどのように調整されたのでしょうか。

山田さん)はい。1月後半くらいから、当初計画していた対面での研修が実施できるか、雲行きがあやしくなってきて……。集合形式のプランと並行してオンライン形式もご提案いただき、結果的にはオンラインでの開催となりました。環境面も含めて自社内の関係者を交えて事前の準備を入念にアイティ・アシストと詰められたので、大きなトラブルもなくオンラインに移行できました。「この時期にこの状況だったらこうしよう」と、パターン分けしてプランをご提示いただけたので安心感がありましたね。

オンライン研修で鍛えられたスキルが、配属先の先輩社員から評価される

— 実際にオンライン研修を行ってみて、いかがでしたでしょうか?

山田さん)オンラインでも集合と遜色なく研修ができました。PBL※や新入社員による自主運営の研修スタイルを継続できたことも、新入社員の成長につながったと感じています。当初は、オンラインでも新入社員自ら主体的に研修を進めていく仕組みが機能するか、少し不安もありました。しかし、実施してみると新入社員たちでどんどんブラッシュアップしていって、朝礼やリーダーの選び方、報告会のアウトプットなどもみんなで工夫しており、主体性が身についた様子でした。良い意味で驚きだったのが、プレゼンテーション資料などの報告書の完成度やスピードも含め、新入社員のアウトプットのクオリティが高くなったことです。基本的に全てオンライン上で完結しないといけなかったのと、全員が手を動かす機会が多かったのが理由でしょうか。ITツールの操作も含めたインプット~アウトプットする能力の高さについては、配属先の上司や先輩からの声でもよく聞きます。

※PBL(Project-Based Learning) 知識習得型の従来の研修とは異なり、問題解決力を養うアクティブラーニング型の学び。プロジェクトチームを組み、テーマに対して自主的に課題発見、調査研究を進める形式の研修を行った。

オンラインセミナーの様子。

小松さん)集合研修ですと、議論の前に道具を整えたり、中々本題に入らなかったりと段取りに時間を取られたりすることがありますよね。オンラインでは、すぐにディスカッションルームに移動して、スムーズに議論できていたので、はたから見ていてスピーディーな印象でした。デジタル上で動いているため、新入社員のアウトプットがすべてデータで残るというのも特徴の一つですね。
オンラインでは、雑談したり飲みに行ったりといった、対面でしか生まれない関わり合いを作るのが難しいという課題はありました。そこで、緊急事態宣言が解かれた6月以降は人数を絞ってスプリットで出社し、出社したメンバーと在宅のメンバーとが共にオンラインで研修を受講する形式としました。このような、安全性を確保したうえでリアルなコミュニケーションを増やすことは、来年度も検討していきたい点です。

— オンライン研修に対する不安や懸念はありませんでしたか?

小松さん)Zoomについてはアイティ・アシストが非常に詳しくて、最初から色々と教えてもらえたので、全く心配はなかったです。「オンラインでもお任せください」モードだったのが心強かったですね。他の研修会社さんだと講師がZoomに慣れていなかったり、オンラインの研修に積極的ではなかったりする場合もあり、正直研修会社さんによって差があるなと感じるところでした。その点、アイティ・アシストはオンラインでの実施を積極的に提案してくださり、新入社員がこれからのオンラインによる新しい働き方を学ぶ場にするという姿勢だったので心強かったです。
例えば、ビジネスマナーについて、本当は対面でやりたいところを、写真で名刺交換のシーンを説明したり、実際にカメラの前で新入社員が名刺交換の動きをして講師が評価するなど工夫をしてくれました。また、昨年はITインフラの実機演習を行いましたが、オンラインではルーターやサーバー機などの実機は扱えません。そこで、オンラインでも実施可能な、ITインフラの仕組みを探るPBLへの変更を提案いただきました。これは、実機操作とは異なる面で新入社員の知見が深まって良かったと思います。他にも、オンライン化の策について間髪入れずに色々とご提案いただいてありがたかったです。

— 担当した講師はいかがでしたか?

山田さん)とても良かったです。ITアシストの講師は全体を通してITリテラシーも高く、オンラインでのファシリテートにもそつなく対応されていたという印象です。細かなオーダーにも対応いただき、アイティ・アシストが当社に専属でついてくださっているような感覚でお付き合いできるのは、非常に嬉しいです。今年はマンツーマンリーダーという新入社員を育成する側の研修もお願いしたので、一貫して同じ会社さん、同じ講師の方に見てもらえたことも大きかったです。

— オンライン対応以外で、アイティ・アシストに新入社員研修を依頼して良かったと思う点を教えてください。

山田さん)アイティ・アシストの研修はパッケージではないので、かなり柔軟に当社に合わせた研修を企画していただきました。

— 研修が始まってから調整が入ることもありましたか??

山田さん)そうですね。その都度調整しながら進めることができました。新入社員研修は長期間なので、個別のケアが必要な部分や、導入したけれど方向転換しなければいけない部分が日々発生するのです。その時に、アイティ・アシストと綿密に打ち合わせしながらチューニングできた点はすごく良かったなと思いました。打合せでは、アイティ・アシストから見た個々の新入社員の様子も共有できたので、ここからどのようにフォローしていくか、どのような部署への配属が成長につながるのかなど、先々の育成施策を考えるうえでも有効でした。

小松さん)当社を取り巻く事業環境が変わる中で、新入社員研修についても毎年新たな課題が出てくるのですが、そこに合わせて最適なご提案をいただいています。今年からは新たにビジネススキル研修もお願いしており、より密度の濃い研修を実施いただいている印象を持っています。

— 最後に、アイティ・アシストに向けて期待することがありましたら教えてください。

山田さん)我々の要望がどんどん高くなっていくと思うのですが、引き続きお付き合いいただければと思います。

小松さん)そうですね。来年度に向けた課題でもお伝えしました通り、三密をさけつつ、リアルでの研修も混ぜたハイブリッドな内容できればと思います。またご相談させていただきます!

— ありがとうございました!

オンラインでもオフラインでも「受講者のゴールはどこか」を常に意識しています (ビジネススキル、ITスキル、PBL担当 中川講師)

中川繁勝講師。システムエンジニアやソリューション営業の経験を活かし、現在は人材育成コンサルタント、講師として活躍している。講師歴は10年以上。

独りぼっちにさせない工夫が、研修の一体感を生む

— 三井情報株式会社様の新入社員研修では、中川講師の講義がとても良かったと大評判でした。ご自身でも手ごたえはありましたか?

そんなことはないですけどね(笑)。三井情報株式会社様の研修は日数も多かったので、毎日試行錯誤しながら取り組みました。

— 今年はオンライン研修ということで、普段の研修と勝手が違うことも多かったと思います。工夫された点はありますか?

オンラインだと、受講生はみんな物理的に独りぼっちじゃないですか。中には実家を離れて一人暮らしを始めて、小さな部屋でPCをつないでいる人もいるわけですよね。リアルな研修では、あいさつや雑談なんかをしながら仲間との関係が作れるけど、オンラインだと難しかったので、とにかく独りぼっちにさせないことを意識していました。

オンラインのグループワークで作成したチームポスター。グループのみんなで一つの成果物を作ることで、各チームに一体感が生まれたそう

— 「独りぼっちにさせない」というと、どういった工夫をされたのでしょうか。

受講者同士がコミュニケーションを取る機会を増やしました。なるべくみんなと話せるようにと思って。例えば、グループを作ってチーム内で自己紹介したあとに、チームのポスターを作るワークを入れました。お互いのことを理解して、チームの連帯感を生む機会を作ろうと思ったのです。
Zoomのチャット機能を使って、一人ひとりに意見を書いてもらったりもしましたね。書いてもらって終わりではなくて、いくつか意見を拾ってこちらで題材にすることもありました。

受講者が目指しているゴールはどこか

— 今回のオンライン研修では、どのような研修を担当されたのでしょうか。

ビジネスマナーやビジネススキル、ITの基礎スキル、ITインフラ、システム開発のPBLを担当しました。

— 講師として、とくに意識されていることはありますか?

受講者が目指しているゴールはどこかということは考えていますね。その企業さんが研修を実施する目的もそうですし、受講者の皆さんはどういう風になりたくてこの研修に参加しているのかなとか。もともとは自分がクライアント側に所属していたので、発注する側の視点を常に持つようにしています。

イティ・アシストと講師の二人三脚で受講者を育成したい

— 講師として、アイティ・アシストはいかがでしたか?

安心感はありますね。例えば、3月の段階でオンラインセミナーの進め方について講師向けに話し合う機会を設けてくれたり、オンラインツールを使うにしても、Zoomのことをよく知ったうえでサポートしたり、細やかに対応してもらいました。それに、アイティ・アシストから僕らへの要望だけじゃなくて、講師からのリクエストを挙げる機会を作ってくれるのも嬉しいですよね。講師たちと二人三脚でやってくれていることが、研修全体の質の向上にもつながっていると思います。これからも、受講者の皆さんに満足していただける研修を、一緒に作っていきたいですね。

— 最後に、アイティ・アシストへの希望があれば教えてください。

講師と一丸となって取り組んでくれればいいかなって思います。最近もコミュニケーションツールを導入したり、使いやすいツールをどんどん取り入れてくれるのもありがたいです。講師がやりやすい環境づくりに、引き続きご尽力いただければ幸いです(笑)。

取材日時:2020年10月
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです

三井情報は、お客様やパートナー企業と共に培ったICT総合技術力を駆使し、お客様企業の事業価値向上のため、「攻め」と「守り」のIT連携による真のデジタルトランスフォーメーションを支援している。コンサルティングから開発・構築、運用・保守、クラウドサービスまで、幅広い選択肢から最適なソリューションをお客様に提供している。