お客様の声

教えあい、学びあう。
PBL(Project-Based Learning)の新人研修で学んだこととは。

株式会社LIFULL(ライフル)様

研修内容

エンジニア向け新入社員研修

東京都千代田区に本社を構える株式会社LIFULL(ライフル)では、2018年度のエンジニア向け新入社員研修をアイティ・アシストが担当しました。実際に研修に参加した新人3名に研修の率直な感想を伺いました。またインタビュー後半では、人事本部組織開発グループの穂刈健介氏に、LIFULLがエンジニア育成に力を入れる理由についてお聞きしました。
研修の概要
  • 研修名エンジニア向け新入社員研修
  • 特徴講師によるレクチャーと、PBL(※)によるセルフラーニングを織り交ぜて、実務で求められる「みずから学ぶ姿勢」を重視。1チームは4~5名で編成。チームに分かれて学習プロジェクトを進めるなかで起こるさまざまな出来事を通じて、調べ方、学び方、プロジェクトの進め方、コミュニケーションの取り方など多くのことを学ぶ。
  • 目的ITスキルの向上。経験者・未経験者問わず、一定の技術レベルを身につけることを目的としている。
  • 対象新人18名
  • 日数21日間

  • ※PBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)とは、学習テーマ(課題や達成目標)に対して学習者がチームを組んでプロジェクトとして取り組む学習スタイル。講義と演習を繰り返す従来の学習方法とは異なり、学習者がみずから学びを計画・推進します。
<新人3名のプロフィール>
アプリケーションエンジニア
イ スンヒョンさん


韓国出身、LIFULLへの就職と同時に来日。韓国の専門大学ではWebアプリケーション開発を学習。エンジニア向け新入社員研修後は新サイトを立ち上げる部署に配属。LIFULLへの入社のきっかけは、起業できる環境が整っているため。将来的には「ナンバーワンよりオンリーワン」のサービスで起業することが目標。
アプリケーションエンジニア
友寄 理さん


工学部情報工学科卒。学生時代からプログラミングをスタート。大学のカリキュラムの一環として、アプリや機械学習に触れる。入社の理由は、LIFULLの社員が自社サービスに対して、真剣に取り組んでいる姿に惹かれたため。現在はサイトの改修や、Webマーケティングに関わる業務を担当。
アプリケーションエンジニア
塩澤 朋さん


理工学部情報テクノロジー学科卒。就職活動ではベンチャー志望だったが、LIFULLの社会貢献できるサービスに憧れて入社を決意した。現在は、LIFULLの顧客管理システム(CRM)の社内向けの機能実装を担当。いずれは、ゼロイチのサービス立ち上げを行い、開発・運用までできるフルスタックエンジニアになることが夢。
■働く土台をつくる、アイティ・アシストのエンジニア向け新入社員研修
取材に伺った日は、新入社員3名とエンジニア向け新入社員研修を担当した山本悟講師(写真左)の3ヶ月ぶりの再会の日でもありました。近況報告に話の花が咲きます。
-スキルもさまざまな新入社員が研修に参加し、現在は配属先でLIFULL社員としてそれぞれ働いています。エンジニア向け新入社員研修を振り返って、一番学びになった部分を教えてください。
(イさん)エンジニア向け新入社員研修を通じて、私は、「PDCA」の考え方が身についたことが一番の学びです。計画、実行、振り返り、そして課題を見つけて次に活かすことの大切さを学びました。
私は今、新サイトの立ち上げに関わる業務を担当しているのですが、企画担当者と話し合ってサイトの仕様を決めていきます。どうやったら滞りなく進むのか、まず自分のなかで目標を立てて、計画、実行していきます。学生の頃もアプリケーションの開発はしていましたが、これほど計画的には行っていませんでした。
(友寄さん)そうですね、私は「学習の仕方」とか「質問するテクニック」といった、仕事をするうえでの土台が身についたと感じています。
学生のときは講義を聞いて理解できなかったとしても、それを納得するまで追求することってなかったんですよね。でも、研修中は目標を達成するためにチームで講義の内容を共有したり、場合によっては講師に確認したりしながら進めるようにしました。
案外、自分が分からない部分を講師や仲間に確認することって難しいんです。「質問するタイミングはいつか? 自分が理解できていないポイントはどこか? それをどう質問したら的確に伝わるか?」を常に意識していました。
実際に現場に出た今も、この考え方はダイレクトに活かせていると思います。もちろん、質問する前に自分で調べるのですが、まだ自分で判断できない疑問点が多いです。そのため、自分のなかで「ここまで調べて分からなかったら質問しよう」といういい意味での見切りがつくようになりました。
(塩澤さん)私は、技術的な分野の基礎が学べたことがよかったです。データベースや、Webサーバーの仕組みなど、Webサービス全体の概要が理解できたことが勉強になりました。大学時代、ローカルサーバーを立ち上げた経験はありました。ですが、実際にそのサーバーの通信やプロトコル、それに付随するWebサーバーの仕組みまで深く考えたことがなかったので、通信の全体像が把握できたことがよかったです。
そのため、実装して行き詰まったときも、全体像が俯瞰して見られるようになりました。おそらく、研修でWebサービスの概要を正しく学べたことがよかったのだと思います。
-研修を受けて、成長を感じる部分ってありますか?
(イさん)いかにパフォーマンスよく形にできるかどうか、効率を考えるようになったのが学生時代との違いですね。
(友寄さん)私も同感です。あとは、誰がコードを読んでもメンテナンスができることを意識するようになりました。学生時代は自分だけが理解できる書き方であればよかったのですが、仕事となったらそうはいきません。これからは多くの人といっしょに仕事をしていくので、やっぱりまわりのことを考えるようになりました。
(塩澤さん)私も「時間」ですね。学生時代は理解できていない部分は1週間も2週間もかけて、あれこれ試しながら実装していました。でも、仕事ではそんなに時間をかけていられません。
学生時代は、実装する前にスケジューリングすることってなかったんです。でも、仕事では納期があるのでそれまでに形にしなくてはいけません。研修では、自分たちで決めた目標に対して「いつまでに、これをやる」といった、仕事の進行管理をする練習ができたので、自然と効率のよい方法を意識するようになれました。
■PBLで教えあい、学びあう
-今年度、エンジニア向け新入社員研修の進め方で取り入れた「みずから学ぶ」スタイルについて感想をお聞かせください。
(友寄さん)研修では4~5人のグループでディスカッションしたり開発を行ったりします。講師からレクチャーを受けて、その内容をすぐその場で共有するのですが、それぞれの考え方の違いが知れて新鮮でした。
例えば、ITインフラの話のときに、私が考えていたこととチームのメンバーが考えていたことが違ったんです。そういう仲間たちとの意見交換をすることで「ああ、ここが大事な部分なんだな」と肝になる部分が見えてきたんです。それも堅苦しい雰囲気のなかではなく、これから仕事をする仲間たちとフランクに話せたので雰囲気もとてもよかったです。
(イさん)ディスカッションできたのは僕もおもしろかったです。チームメンバーのバックボーンがすべて違いますから、それぞれの観点で気づきがあって、お互いの意見をぶつけ合い、手探りをしながら進める研修スタイルは印象的でした。
「少人数のグループだったので、のびのびと学べる雰囲気でした。質問しやすかったし、それに楽しかった!」と友寄さん。
(塩澤さん)僕の場合は開発経験もあるので、どちらかというと「教える」立場のほうが多くありました。「教える」ということは難しいですね。分からない人に対して、何が分かっていないのかを確認することから始めます。そうすると自分が理解していないと相手にも伝えられないので、本当に勉強になったのは私自身だということに気が付きました。
何気ない質問でも、案外答えられなくて(笑) 分かっていたつもり、知っていたつもり、のことがどれだけ多かったか痛感しました。でも、そうすることによって、自分の知識も定着したように感じます。
講義を受けるだけでなく、ワイワイやりながら、自分で手を動かして仲間とサービスを作り上げる楽しさも味わえましたよ!
■講師は現場で役立つ「生きた知識」を提供
-講師やコーディネーターについて感想を教えてください。
学生時代に開発経験があった塩澤さん。「講師の話がおもしろくて、ついつい笑っちゃう一幕もたくさんありました」。
(塩澤さん)講師の方々に対しては、「現場に出て活躍されているエンジニアだな」と感じるシーンがたくさんありました。
特に、PHPのプログラミングのレクチャーが面白かったです。実際に使っている人にしかわからない「教科書には載っていない情報」を織り交ぜた説明の仕方で、簡潔に必要なことをピンポイントで教えていただけました。思わず、クスっと笑ってしまうような失敗談も、僕は前のめりになって耳を傾けていましたね。
(イさん)僕も同じくです。講師の話を聞いて、そして笑ってしまう。そんなポジティブな雰囲気で研修ができたのですごくよかったです。
(友寄さん)私は、コーディネーターとの面談(※)がよかったですね。
自分は、どこを理解していて、どこを理解できていないかをしっかりと認識することができました。「あ、ここもできてなかったから、次はこうしよう」と対策を立てたり、振り返ったりすることができました。あとメンタル面でも助けていただきました。
※アイティ・アシストの研修支援策のひとつに、研修コーディネーターと新入社員との面談があります。新入社員の理解度に応じた学習のアドバイスやモチベーション維持向上のためのヒアリングを行いました。
■LIFULLのエンジニアとしてかなえる「私の夢」
-将来、どのような夢を実現させたいですか?
(イさん)私は起業です。エンジニア向け新入社員研修のなかで講師から「ナンバーワンになるんじゃなくて、オンリーワンになる」という話がありました。その話がずっと胸に残っています。
自分だけが持っている長所で、世界一のサービスをつくりたい。これから、LIFULLでいろんな事業立ち上げにも携わって力を付けていきたいと思います。
(友寄さん)私は、インターネットを使って情報格差や機会格差をなくせるようなサービスを構築したいです。自分自身が地方出身で、特に就活のときに都会と地方間の情報量の差を感じました。私はインターネットを通じてそのような格差を解消できるようなサービスをつくりたいですね。
また、まだまだエンジニア業界は女性が少ないです。会社のなかに女性・男性の垣根はないですが、男性とは違った視点で物事が見られると思うので、そういった強みも活かしていきたいです。
(塩澤さん)僕は、同じ趣味を持った者同士が集まれるようなマッチングサービスに興味があります。新しいITサービスの構築から運用までを一気通貫して携われるフルスタックエンジニアになれるように、これからたくさん学んでいきます。

「研修で聞いていたことが、現場に出てやっと理解できました」と、和気あいあいとした雰囲気の4名。
〜みずからの経験を踏まえ、実務で生きる「学ぶ姿勢」を提供〜
私は、講師業をしながら、中小企業を対象とした技術系のITコンサルタントを現役で続けています。現場に出ていると、毎日が新しい気づきの連続です。講師をするときには、教科書には載っていない生きたノウハウを交えて話し、働く楽しさを伝えながらエンジニアの土台を作っていけるように指導します。

現場は生きものです。最初は想定通りに進まないことのほうが多いでしょう。そういったときでも、自分たちの力で解決できるように、判断する力や学ぶ力を持ってほしいと常々感じています。「聞いた範囲でしかできません!」という、学ぶ姿勢のない社員は、厳しいようですが会社にとっては不必要なのです。

研修で努力して身につけたマインドは一生の宝です。夢に向かって、学ぶ姿勢を追い続けてください。私もエンジニアとして追い続けます!
<人事担当者インタビュー>
人事本部 組織開発グループ 穂刈健介氏
LIFULLでは「『エンジニア』として経営をリードする」というエンジニア像を掲げています。新入社員には、その第一歩となる『考える力』を身につけてほしいですね。

■LIFULLが行うエンジニア向け新入社員研修の目的とは
-今回の研修の目的を詳しく教えてください。
当社では、新卒エンジニアに対し、技術力の底上げを狙った研修を考えています。新入社員は、採用の方針(※)もあり開発経験者と未経験者が入り混じっています。経験者であっても、入社時点では技術スキルが現場で求められる水準まで到達していない方もいます。そのため、エンジニア向け新入社員研修は、LIFULLエンジニアの求める技術レベルを全員が一定レベルまで身につけることを目的として行った基礎研修になります。
※当社の採用では、応募者を4つの項目で見ています。上から大事な順番に、ビジョンフィット・カルチャーフィット・ポテンシャル・スキルフィットで見ていて、新卒であれば開発経験は問いません。
■新入社員のスキルアップを求め、アイティ・アシストに依頼
人事本部の穂刈氏は人材育成経験豊富なスペシャリスト。「やっぱり、現場に出たときに活躍してもらいたい。それが私たちの願いです。そのために、学ぶ力を身につけることが、エンジニア向け新入社員研修への期待にありました」。
-では、2018年度のエンジニア向け新入社員研修をアイティ・アシストに依頼した背景をお聞かせください。
過去のエンジニア向け新入社員研修では、思った以上に技術スキルのレベルにばらつきがあったんですよね。ですから私たちは、現場で求められる水準への技術スキルの引き上げと同時に技術スキルが高い人でも学びのある研修を目指していました。
そのようなときに、アイティ・アシストから提案してもらった「PBL」と呼ばれる課題解決型学習が当社にフィットしていると思えたので、今回採用いたしました。
-担当した講師について、人事担当者からの評価をお聞かせください。
私は非常に良かったと感じています。新入社員のアンケートを見ても、私と同じく、「すごくよかった!」という声が多数届いています。
特に山本講師はPBLという分かりにくい部分を導入時に時間をかけて取り組んでくださったので、新入社員たちのモチベーションアップにつながったのではないでしょうか。
山本講師だけでなく、どの講師の方も新入社員に対して多様なインプットをしていただきましたし、具体的なエピソードを交えて楽しく話してくださったのが印象的です。考える姿勢の指摘など、社会人経験がまったくない新入社員たちに、ご自身の経験や苦労話をありのままに話してくださったことは非常にありがたく感じています。
取材日時:2018年8月
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです
エンジニア向け新入社員研修を共にしたメンバーといっしょに。
エンジニア向け新入社員研修の責任者の佐々木 佑樹氏(左から3人目:LIFULL HOME’S事業本部 グループデータ戦略部 データ戦略ユニット サービス開発グループ グループ長)も加わって。
 
株式会社LIFULLについて

LIFULLは、総掲載物件数No.1の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」の運営のほか、花の定期便サービス「LIFULL FLOWER(ライフルフラワー)」など、インターネットを介したサービスを展開しています。経営理念は、<常に革進することで、より多くの人々が心からの「安心」と「喜び」を得られる社会の仕組みを創る>。