お互いの意見をぶつけ合いながら、一緒に研修を作り上げていただきました。

株式会社 大和総研ホールディングス
人事部 人材開発課
上席課長代理
中原 陽介氏
大和総研グループ について
大和総研グループは、大和総研ホールディングスを持株会社とし、大和総研、大和総研ビジネス・イノベーションを中核に、大和証券グループのシンクタンクとして、リサーチ、コンサルティング、システムの各機能を担っています。
研修の概要
  • 実施研修インフラ基礎研修
  • 目的コンピュータの原理原則でもあるインフラに「興味を持たせる」ことを第一の目的とし“見て、触って、使って”をコンセプトにした体験型のカリキュラムを実現。インフラに興味さえ持たせることができれば、「あとは自発的に学んでくれる」ことを見込んで研修を企画・実施した
  • 対象新人
  • 日数7日間
日程 研修テーマ 主な実習内容
1日目 ITインフラの基礎 PCとLANのセットアップ
2日目 コンピュータアーキテクチャ サーバ組立と仮想化サーバセットアップ
3日目 ネットワークⅠ ネットワーク実装(IPアドレス設計)
4日目 ネットワークⅡ ネットワーク実装(ルータ設定)
5日目 Linux Webサーバ設定、Linuxコマンド
6日目 データベース DBサーバ設定、SQL実習
7日目 ネットワーク設計 中規模ネットワークの設計
株式会社大和総研ホールディングスの中原 陽介氏に、株式会社アイティ・アシストに研修を依頼した経緯とその成果について詳しく伺いました。
アイティ・アシストに「インフラ基礎研修」を依頼
大和総研ホールディングスの新人研修の概要をお聞かせください。
大和総研ホールディングスでは、4月から5月末までの2ヵ月間で新人研修を実施しています。新人研修の全体像としては、学生から社会人への土台作りとしてビジネスマナーやマインドに関係するものを2週間、その後当社の事業に関連した研修を行います。具体的には弊社の3つの事業を軸に、リサーチ、コンサル、システムに関するスキルを育成する研修を実施していきます。システムに関してはアプリケーションとインフラの2つに分け、それぞれに特化した内容で展開しております。
実際にアイティ・アシストが担当している研修はどの研修になりますか?
アイティ・アシストに依頼しているのは、システムのアプリケーションとインフラの研修です。

2014年から「アプリケーション基礎」をご担当いただき、新たに2016年からインフラ部分を担う「インフラ基礎研修」を担当していただきました。

結果として、例年にない新しいタイプの体験型の研修を実施することができました。
「新人研修のなかでもシステムに関するスキルには重きを置いている」と話す中原氏
研修の課題とその成果
研修内容を刷新した背景とこれまでの課題についてお聞かせください。
弊社の新入社員は、毎年文系と理系がそれぞれ一定数入社しますが、そのなかでも特に文系出身者でシステムに慣れていない新人たちは、インフラについて正直取り掛かりにくいイメージを持っています。ですから、彼らの苦手意識の払拭が課題にありました。

とはいえ私個人としては、インフラはとても面白いと感じている分野なんです。私のように面白いと思うか、反対に苦痛と思うのかは個人次第なので、もしも研修で興味を持ってもらうことができるのだったら一石投じる価値があります。

また去年までは、座学中心の“与える一方”の研修を実施していましたが、どうしても開催時期がゴールデンウィーク明けで中だるみしやすいタイミングだったり、もともと苦手意識の持たれやすい内容だったりすることから、何か改善できるのではと考えておりました。
「新入社員の一部はインフラについて正直取り掛かりにくいイメージを持っています。ですから、彼らの苦手意識の払拭が課題にありました」
2016年から実施した新しい「インフラ基礎研修」について、具体的に教えてください。
そこで実施したのが“見て、触って、使って”をコンセプトにした体験型のカリキュラムです。インフラの面白さは実際にパソコンを手で触って、パソコンの中身を見て原理原則や仕組みを理解するところではないでしょうか。ですので、インフラ基礎研修といいつつもパソコンを組み立てる研修を実施しました。

具体的には、新人たちが実際にパソコンを解体し、CPUやメモリなどのパソコンの部品を差し込み、慎重に組み立てます。普段パソコンに触れることはあっても、パソコンの中身を実際に見て触ったことがある新人はほとんどいません。そこを実際に自分自身で組み立て、自分の手で組み立てたパソコンが起動することを実感し「面白い!」と思わせることが目的でした。

また、一度インフラについて前向きな印象を持つことができれば、その後自発的に学ぶ姿勢も生まれます。自分自身で学ぶ力を養っていくことも仕掛けのひとつとして考えていました。
結果的に今回のインフラ基礎研修の成果についてどのように感じていますか?
まず、数字に見える部分としましては、アンケート結果に大きな変化がありました。弊社では満足度調査を5段階で評価しています。その数字が去年は4.0だったのが今年は4.6へと引き上げることができました。この変化は大きな成果です。

また、新人たちの行動でも劇的な変化がありました。配属前の面談では「今までアプリケーション系の部署を希望していましたが、研修を受けてインフラの部署へいきたくなりました」という新人がいたほどです。
「『インフラって面白い!』と感じる新人が増えたことはひとつの成功ですね」と中原氏
新入社員が主体となってパソコンを組み立てながら仕組みを理解することを目的とし、講義は最低限実施、実習課題の解決に必要なことは、新人みずからが調べて解決する研修スタイルで進行しました。課題実施中に起こる様々な出来事を通じて、調べ方、学び方、チームでの仕事の進め方、コミュニケーションの取り方などを育成する機会ともしました。
アイティ・アシストに依頼した理由
では、このような体験型の研修をアイティ・アシストに依頼した理由について教えてください。
もともと3年前から新人向けのアプリケーションの研修や、マネージャ向けのプロジェクトマネジメントの研修は担当していただいておりまして、そこでの評価・評判がとても高く、アイティ・アシストに好印象を持っていたので、真っ先に相談させていただきました。

今回、インフラ基礎研修でパソコンの組み立てや様々な実習を考えていましたが、やはり初めての挑戦にはリスクや不安がつきものです。その点、アイティ・アシストであれば安心して研修を仕上げてくれるだろうと信頼していましたし、それだけの実績がありますのでお願いさせていただきました。
「評判が高い」というのは、具体的にはどのように判断されていますか?
数字に落とし込める部分としてはアンケートの満足度が上げられます。ただ、やはりそれだけでは計れない目に見えない部分も評価対象になっています。

研修実施後は基本的に紙面上のアンケートを実施いたしますが、人事としてはできるだけ本心を知りたいので、フランクな状態の時に「どうだった?」と個別に声をかけてヒアリングするんですね。そうすると研修によっては「実は面白くなかったです」とか「講師の対応が良くなかった」などのアンケートに書けない本音を聞くこともできます。

そういったなかで「アイティ・アシストが担当した研修は良かった」「講師とは研修以外でもお付き合いしたい」と、アンケート結果では読み取れない手ごたえを感じることできました。
新しい研修を組み立てる際、どのようなフローで実施に至ったのでしょうか?
前年度からの課題をふまえて、研修のおよそ半年前にアイティ・アシストと一緒に構想を練り始めました。私たちのゴールをお伝えし、目的を達成するためにどのような設計をして、中身を工夫して、仕掛けをしてと、一緒にディスカッションしながら、カスタマイズを行っていただきました。

研修って期間とコストが限られているので作り上げるのがすごく難しいんですよ。そのなかで、お互いの意見をぶつけ合いながら、アレンジしてくれるというのは信頼しているからできることです。
「新しいインフラ基礎研修を実施するために半年前から打ち合わせを重ねた」と中原氏
担当した講師への評価
では実際にインフラ基礎研修を担当した講師の対応について感想をお聞かせください。
実は、講師の質の高さがアイティ・アシストに依頼する際に一番期待していたところでした。インフラ基礎研修をするにあたって、当然テクニカルな知識の付与は期待していましたが、それだけではありません。担当してくださった金子講師は、働くうえで必要な仕事に対する面白さややりがい、ビジネスマンとしての在り方などのマインド部分を醸成し、新人たちに植え付けてくれました。

新人たちからは「金子講師からビジネスの現場を知った」「苦労話や成功体験を聞けて臨場感があった」などの感想が届きました。これはおそらく金子講師が講師業のほかにも現場に出て活躍されているという生きた背景があるのでダイレクトに響いたのではないかと思っています。
インフラ基礎研修を担当した金子講師と、アドバイスに耳を傾けメモをとる真剣な表情の新人たち
アイティ・アシストへの評価
「私たち人事も新人たちに誠実に向き合っています。同様に新人たちに誠実に向き合う研修会社が良い会社だと思います。その点アイティ・アシストは信頼してお願いできる会社でした」
アイティ・アシストのどのような点を評価していますか?
私が考えるアイティ・アシストの魅力は3点あります。

まず、当然ながらシステムの技術力に長けている点。次に、人として尊敬できる講師陣が揃っている点が評価点です。

そして最後になりますが、一番評価できる点は、「誠実さ」だと思っています。研修って受講者が貴重な時間を使って、スキルアップやマインドセットをして、いかに現場に戻っていけるのかが大切です。もちろん費用だってかかります。

アイティ・アシストは我々人事が描いたゴールに向かって、どうやって実現するのか考え抜いてくれる会社です。目標を達成させるためのカリキュラムの準備や講師の配置など、私たちの要望を鵜呑みにするわけじゃなく、目的を達成するための提案も含めて、真剣に考えていただきました。そこが、本当に依頼して良かったと感じている部分になります。
アイティ・アシストへの期待
来年以降に向けた大和総研ホールディングスの新人研修の取り組みと、アイティ・アイストへの期待をお聞かせください。
弊社の人事担当者は、研修をしたあとは必ず実施報告書を会社あてに作成します。良かった点、悪かった点、改善すべき点などを翌年のためにまとめます。そしてその翌年、研修を企画するときは実施報告書を基に課題にプライオリティをつけて研修会社と相談しながら改善していきます。

私が人事を担当して一番面白いと感じている部分なのですが、そういった課題を手当てしてあげることで満足度も上がり、研修の手ごたえも上がるんですよね。上手くいったときも上手くいかなかったときも振り返り、反省し、改善する。当たり前かもしれないですけど、そこを絶えずやっていくことが研修の品質を上げる一番のポイントだと思っています。

アイティ・アシストとも今年の研修を一緒に振り返りました。また来年に向けて相談に乗っていただき、課題解決に向けて一緒に研修を作り上げていけたら幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
アイティ・アシストの深田(写真左)と一緒に。
「意見を出し合いながら、また来年の新人研修も一緒に作りましょう」と中原氏
―お忙しいなか、取材にご協力いただきありがとうございました―
取材日時:2016年8月
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです